Hafu/ Half Japanese Photographic Exhibition by Natalie Maya Willer and Marcia Yumi Lise
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写真とインタビュー

当 写真展は写真家のナタリー・摩耶・ウィラーによるシリーズ「ハーフ・ジャパニーズ」と社会学を専門とするリサーチャーであるマーシャ・弓美・リゼによる ハーフたちとのインタビューから成り立っています。ハーフという外見に注目するだけではなく、人生談、そして自己の見つめ方、更には社会 による見解について探るプロジェクトです。単なる経験談ではなく、2つの違った文化背景を持つアイデンティティを理解し、社会における位置づけを認識する きっかけを展開しています。サイト上では作品の一部をご紹介いたします。

****写 真そのものは70cmx70cm(C Print)のスペックです。また、インタビューは短いテキストをキャプションに、長い文章を冊子としてまとめております。9人のインタビューの内容をご 覧になりたい方はmarcia@hafujapanese.orgまでご一報ください。*****

母:モロッコ
父:日本
生まれ:神奈川
育ち:神奈川



日 本出身の横浜育ちです。母はモロッコ人、父は日本人。スペインのカナリー・アイランドで働いている時に知り合ったそうです。14歳までは日本人の子のよう に育ち、中学校からは一人でニュージーランドに住んでいました。ロンドンには18歳から23歳ぐらいまでいて、フランスに2年半ほど住んで、またロンドン に戻ってきたんです。


自 分は日本人だと感じてます。基本的には日本人です。日本が故郷ですから。色んな意味で日本に自分のルーツがあるんだと思います。日本で住んでいた時期は完 全に日本人だったし、日本語しか話してませんでした。日本以外を知りませんでした。社会に受け入れてもらえるように必死になって日本人でありたいと思って ました。自分のアイデンテティを隠したり、恥ずかしいと思ったことはありません。私は日本人なんです。

自 分では「半分日本人で、もう半分は何か違うもの」と実感しています。その「もう半分」はモロッコだったり、ニュージーランド、イギリスそして日本を出てか ら触れたもの全て。でも、人種的にはちょっと違って、おそらく半分モロッコ人なんだと思います。そう思うのは、自分がそう感じているからだとも思います が、日本人が私をどう位置づけしているかという事も含んでいると思います。いつも外国人として見られていたので、人種的に日本人の人と違うんだなと感じさ せられます。

人 にどこ出身って聞かれるとき、モロッコの部分を説明するのが億劫で時々ただ単に「日本」って答えたりしています。けれど、私たち(ハーフ)の話っておもし ろいと思うんです、話のきっかけになりますし。住んだことのある5カ国について話し始めれば、誰かはそのうちの一カ国と何らかの接点があるはずなので。

日本で育ったハーフの人たちとはすぐに親しみを感じます。7歳、8歳、10歳の時に感じたことを完全に理解できるっていう事が大きいんだと思います。ポーランドと日本のハーフの子にはじめて会ったときは「うそ!私も全く同じ経験だった!」という風でした。


コーニッシュ・ターニャ・あきこ
Tanya Akiko Cornish

母:日本人

父:英国人

生まれ:東ロンドン、英国

育ち:東ロンドン、英国



私の中にある日本人らしさは自分のイギリス人らしさと同じぐらい重要なもの。でも日本人とみられる事はないんで、ある意味秘密の要素。何となく密かな夢というか秘密の空想という感じ。


自分ではロンドンっ子だなって思いますね。英国人は大抵好きだし同一性を感じるんですけど、必ずしも相手もそう思ってくれる訳じゃない様です。相手が私を(英国人として)受け入れてくれるまで評価基準を広げるのを待たなきゃならない事もあります。

日本は自分の一部だと感じてますけど、私自身が日本の一部であるとは思えないんですよね。私の心と存在自体の一部であるにも関わらず、日本は私を受け入れてくれないので片思いの様な関係です。


日本語を話せないって事がまるで情緒障害でもあるかのよう。日本文化ですごい興味のある事沢山あって、それに完全にアクセスできたならもっと幸せなんだろうにって思います。自分のその日本の要素に手が届かないって感じですね。


人 からしてみれば外見からはどこ出身か分からないし、アクセントも顔と一致しない様ですね。イタリア人、アイスランド人、ペルー人、北インド人、アフガニス タン人、中近東人、アラブ人、ロシア人、ポーランド人などに間違われた事があります。中東の少数民族のドキュメンタリーを見て「あら私に似てる!」って実 際に思った事もあります。



プレイル・ローランド・ひであき
Roland
Hideaki Playle

母:日本人
父:英国人

生まれ:北ロンドン、英国

育ち:北ロンドン、英国


ロ ンドンで生まれて、2歳のときにパリに2年間住んでました。僕が5歳ぐらいのときに日本へ引っ越して、日本の保育園と小学校へ行きました。それで10歳の 時に両親にイギリスにある全寮制の男子校に送られました。それからは僕の教育はイギリス国内。両親とよく旅をしました。いろんな事をやって色んな所へ旅行 し、好奇心をかき立ててくれました。

細 かく言うと複雑になるので、普段は半分イギリス人で半分日本人だと言います。もしも(イギリスで)外国人が「どこ出身か」と聞いてきたら「ロンドン出身で す」と答えます。日本では外国人っぽく見えるので「日本とイギリス人のハーフ」と言います。しかもいつもなぜ外国人っぽく見えるか説明しなくてはいけな い。

「ええ、日本語しゃべってる、気持ち悪い」って言われたりしました。完璧に外国人に見えるのに、一見流暢な日本語を喋ってるから。どう考えても釣り合わない。そうゆう風に驚かれるのはちょっとイライラするけど、外国人っぽい外見にだまされてるだけだからね。

ラテン系、カザフスタン人、トルコ人またはテロリストだと思われます・・・。西中国にいた時はイスラム教系の民族だと思われました。それで南アメリカにいた時は南アメリカ人かと思われてました。




与田瞳カイ

Hitomi Kaj Yoda

母:スウェーデン人
父:日本人
生まれ:東京、日本
育ち:東京、日本


生まれも育ちも東京です。考え方とか行動は本当に日本人的だと思います。でも、ヨーロッパの人と一緒にいたり、英語で喋ることに意心地の良さを感じるので、完璧な日本人とは言えない。

日本では常に別ものとして扱われてきました。それだからか、ある一定の場所に属することに抵抗があるんです。家族に属するんだと思います。日本とスウェーデンに属するとは感じません。

ある日、友達と話していて、ふと後ろに鏡があることに気づいて、日本語を話している自分を見たんです。「何この外国人」「え、この外国人日本語喋って る」って思い、変な感じでした。「だからいつも僕を違った目でみるんだ」って理解できたんです。他の人とは違った自分がそこにいたから。


外見に関しては、日本の外にいる時は日本人に見えるし、日本にいる時は外国人に見える。スペイン人、ブラジル人、トルコ人、イタリア人、イギリス人、イラン人とか、アジア、日本、韓国人とも言われたことがあります。


2006 年にロンドンに引っ越してきました。ここの人たちは僕がどこ出身か聞いてきません。だから自分でいられて結構心地いいです。日本よりロンドンいる時のほう がハーフとかミックスであることに対してリラックスできます。自分の背景を常に考えなくていいから。ロンドンに住み始めてからミックスであることを考えな くなってきました。どうやって自分を向上できるかという事にもっと集中してます。